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「目指そう、先駆的な地域医療モデルの実現」

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元厚生労働副大臣 大塚耕平 氏

元厚生労働副大臣。早大卒後、日本銀行を経て2001年から参議院議員。
日銀在職中に早大院博士課程修了(学術博士、専門はマクロ経済学)。
内閣府副大臣(金融、郵政改革、規制改革等担当)等歴任。53歳。

「リンクト」の内容が回を重ねるごとに医療の実情を深掘りし、問題の核心に迫っていることに敬意を表します。
「災害医療」への備えの要諦は「平時の医療体制」整備。平時の医療体制においては、高齢者増加等に伴う「救急医療体制」の拡充。高齢者増加に伴う慢性期医療への対応強化。政策的・行政的に設定された「1次・2次・3次医療圏」とは異なる「生活医療圏」「責任医療圏」というアプローチの必要性。これまでの特集で、「リンクト」取材班の主張の輪郭がハッキリしてきました。
的確な指摘だと思います。人口増加、市街地のスプロール化(外延化)という20世紀後半の日本社会の構造と傾向に合わせた地域医療体制のあり方を転換する時期にきています。
人口減少、少子高齢化、居住地域の分散という現実に対応した地域医療体制を整備することが肝要です。引き続き病診連携を充実させつつ、近隣病院間での役割分担と相互支援体制を確立し、住民の生活圏に適合した地域医療体制を目指すべきでしょう。
前号のコラムでも触れましたが、医療・介護・予防・住宅・生活支援の5点セットの諸施策を中学校区あるいは1次医療圏単位で充実させていく取り組みがスタートしています。
医科のみならず、歯科、介護、住宅・生活支援事業等との連携も含め、総合的な取り組みを進めることで、健康度が高く、必要な時に適切な医療サポートにアクセスできる地域社会が実現します。
「リンクト」が主張する病診・病病連携に加え、医科・歯科・介護連携などが進んだ先駆的な地域医療モデルを東海地方で実現することによって、21世紀の日本社会に適合した地域医療体制の成功例を全国に示すことを期待しています。

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